米ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は4月14日、2030年までに分散型太陽光発電を10GW以上導入するためのロードマップを承認した。ニューヨーク州エネルギー研究開発局とニューヨーク州公共サービス局が策定し、公共サービス委員会に提出していた。
今回の施策は、ニューヨーク州が進めてきた太陽光発電プログラム「NY-Sunイニシアチブ」を拡大するもの。同州政府によると、プログラムの規模は全米最大。同州は、気候リーダーシップ・コミュニティ保護法により、2030年までに州内電力の再生可能エネルギー比率を70%以上、2040年に電源100%カーボンニュートラル化が義務付けられている。
今回の決定では、太陽光発電プロジェクトへの政府支出として、2030年までに15億米ドル(約1,800億円)を新たに用意。これにより、民間投資を約44多く米ドル(約5,600億円)呼び込み、全体で59億米ドル(約7,400億円)の投資を創出する。また、1MWから5MWの小規模太陽光発電プロジェクトに州初の一般賃金要件を適用。州全体で6,000人の雇用も創出する。
今回の投資では、ソーシャル・インクルージョンも盛り込んだ。具体的には、同プロジェクトでの州政府の投資リターンの40%を、社会的支援が必要なコミュニティや人々への支援に投じる。規模は約6億米ドル(約720億円)。
今回の施策による電力需要化への電気料金影響は、1%未満の模様。具体的には平均的な世帯で月約0.71ドル(約90円)値上がると試算されている。
【参照ページ】Governor Hochul Announces Approval of New Framework to Achieve At Least Ten Gigawatts of Distributed Solar by 2030
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら