【イギリス】M&S、洗濯用洗剤等のPB商品で店舗返却型モデル導入。夏までに8店舗、プラ削減促進

　英小売大手マークス&スペンサーは6月7日、プライベートブランド（PB）商品で、使用後に消費者が小売店舗返却することによる詰替え再利用モデルを導入すると発表した。対象商品は、洗濯用洗剤、柔軟剤、クリーニングスプレー等8種類。

　同社は2021年9月、同社サステナビリティ戦略「プランA」を改訂し、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル（二酸化炭素ネット排出量ゼロ）目標を設定。プラスチックでは、2027年までにプラスチック製食品包装10億個削減を掲げており、食品では詰め方用商品をすでに展開している。今回のアクションもそれらの一環。

【参考】【国際】マークス&スペンサー、スコープ3含む2040年カーボンニュートラル宣言。プランA改訂（2021年10月20日）

　同社は今回、英包装・容器製造ReReと協働し、英イングランドの新店舗2ヵ所で同サービスを展開。今後、夏までに4店舗まで拡大する。商品容器は、500ml、750ml、1Lのサイズを用意。消費者が返却する際には、同シリーズの2回目購入時に利用できる2ポンドクーポンが付与される仕組み。

　同商品に採用された容器は、破損や廃棄を削減するため耐久性の高い素材を活用。使用後は洗浄・再充填を行い、店舗で再販売される。また、100%リサイクル可能なスプレートリガーやポンプが使用されており、家庭ごみとしてリサイクルすることも可能。

　同アクションはすでに、消費者から好評を得ており、最も人気のある商品では、通常容器版と同等の売上規模となっている。

【参照ページ】M&S TRIALS REFILLABLE OWN-BRAND HOMECARE PRODUCTS"
【画像】M&S

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所