国際農業サステナビリティ認証団体GLOBALG.A.P.は7月28日、総合農場保証(IFA)第6版と、社会慣行リスクアセスメント(GRASP)アドオン第2版の移行期限を、2023年5月1日から同10月1日へと延期したと発表した。業界から期限延長を求める声が上がっていた。
IFA第6版は、2020年5月からパブリックコメント募集が4度実施され、2年をかけて2022年4月に発行。その後、6月に文言の微修正が行われ、9月に英語版の最終版が発表される予定。青果物、水産物、ホップ、花卉の分野が対象で、第5版から大幅に改定された。複合作物、植物活力資材、茶、家畜に関しては、別途改定が予定されている。
IFAの認証事業者は世界20万以上。今回の改定では、カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)、食品廃棄物、プラスチック、動物福祉等に関するサステナビリティ基準が新たに追加された。また、生物多様性や土壌マネジメント等に関する要件も厳格化された。一方、監査プロセスは簡素化され、オンライン化された。また、IFA第6版では、遵守細則のアプローチから、達成された成果を優先するアプローチへと思想も大きく変わった。
GRASPは、現在11万以上の事業者が認証を取得。今回の改定では、労働者の搾取、児童労働、人権等の要件が強化された。
【参照ページ】Extension of the IFA v6 and GRASP v2 Transition Periods to October 2023
【参照ページ】Whats's New?
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