ソフトバンクグループ(SBG)は2月9日、完全子会社のSBエナジーの株式85%を豊田通商に売却することで合意したと発表した。両社は、再生可能エネルギーの共同開発や電力需給調整事業等で協業を検討していく。
ソフトバンクグループは、2011年3月11日の東日本大震災後の同年10月にSBエナジーを設立。国内で太陽光発電の設備容量667.1MW、風力発電では55.9MW、海外ではモンゴル・ゴビ砂漠で50MWの風力発電所を運営してきた。他にも、VPP事業をはじめとしたエネルギープラットフォーム構築事業を行う「Bits」事業、電気自動車のバッテリーや定置用電力貯蔵システムと再エネの組み合わせによるエネルギーのタイムシフトを通じた新たなビジネスモデルの構築事業を行う「Mobility」事業等も展開している。
一方、豊田通商は、中期経営計画で「再生可能エネルギー戦略」を重点分野に位置づけ、2022年5月には、株式60%を保有していたユーラスエナジーホールディングスの残りの株式40%を東京電力ホールディングスから購入することも発表。豊田通商の現在の設備容量は、国内外で、風力3,055MW、太陽光350MW等、再生可能エネルギー全体で約3,701MWある。VPP実証も手掛ける。今回の買収で、太陽光発電でも国内最大手規模となる。
ソフトバンクグループは、別途、北米で事業展開する米SBエナジー・グローバル・ホールディングスがあり、2022年11月には米国での大規模PPA事業も発表している。
【参考】【アメリカ】SBエナジー、グーグルと過去最大942MWのPPA締結。インフレ抑制法の追い風(2022年11月4日)
【参照ページ】豊田通商がSBエナジー株式の85%を取得
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