家具世界大手スウェーデンのイケアは3月7日、輸送事業者と協働し、トラック輸送を鉄道輸送に転換する試みに成功したと発表した。スコープ3の二酸化炭素排出量を削減する。
イケアは、年間200万件の出荷を行っており、同社バリューチェーン全体での二酸化炭素排出量のうち4.3%が製品輸送に起因している。同社は、2030年までに製品輸送での同排出量を2017年比70%削減する目標を最優先事項に設定。今回のアクションもその一環。
同社は、トラック輸送をインターモーダル輸送に転換することに着手。輸送効率を上げるため他社荷主とも連携した。協力したのは、チリ輸送サービスKLOG、ルクセンブルク物流サービスCFL multimodal、アパレル世界大手スペインのインディテックス。2022年10月からスペイン・ポーランド間の2,000kmを、出発地から終着地まで停車することなく週1回走行するインターモーダル・ブロックトレインを運行することを実現させた。
同アクションでは、年間4,500台分のトラック輸送を削減し、二酸化炭素排出量を5,100t削減できる見込み。一方、トラックドライバーの雇用も考慮。サプライヤーからトレインターミナル、トレインターミナルからスペイン国内のイケアストアや配送センター等の短距離輸送では、引き続きトラック輸送を行うことを強調。輸送距離を短縮したことで、ドライバーのワークライフバランスの改善、大気汚染の軽減、交通渋滞の緩和を目指すとした。
【参照ページ】IKEA collaborates with partners to lower carbon emissions on one of the longest non-stop rail distances in Europe
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