
ドイツ化学大手コベストロとベルギー断熱材製造Recticelは3月28日、欧州全域で展開していた研究プロジェクト「PUReSmart」を完了し、高純度で高品質なケミカルリサイクルが可能と実証できたと発表した。
同プロジェクトでは、軟質ポリウレタン(PU)フォームに使用してきた主原料のポリオールとトルエンジイソシアネート(TDI)でケミカルリサイクルに挑んだ。結果、回収リサイクルした再生ポリオールと再生トルエンジイソシアネート(TDI)から、軟質フォームのサンプルを製造することに初めて成功した。同プロジェクトには、EUの「Horizon 2020研究・イノベーションプログラム」として、4年間で600万ユーロの補助金を得ていた。
ポリウレタン(PU)のフレキシブルフォームのリサイクルでは、従来は化石燃料由来のポリオールを使用する。しかし今回採用したプロセスでは、マットレス廃棄物から分別されたフォーム、グリコール、添加剤のみを使用。ポリオールとTDIの前駆体であるトルエンジアミン(TDA)を高純度・高収率で回収することができる。結果、クローズド・ループ型のサーキュラーエコノミーが実現できた。
コベストロは、マットレスのケミカルリサイクルの検討を2019年から開始。独自に編み出したケミカルリサイクル技術「Evocycle CQ Mattress」を実証するため、早くも2021年には実証プラントも建設している。今後も継続実証に成功していけば、さらに大型のリサイクル工場を建設し、商用化を試みる。
課題はコスト。現行の手法では、使用済みマットレスを大量回収・分解し、部品を純度や密度に応じて事前に選別しておく必要がある。同社は現在、InterzeroやEcomaison(旧Eco-mobilier)等の廃棄物処理事業者と協働することで事前選別に対応している。
【参照ページ】On the way to a closed loop for PU mattresses
【画像】Covestro
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