英製薬大手アストラゼネカは6月28日、同社植林プログラム「AZ Forest」の目標を2030年までに2億本に引き上げ、4億米ドル(約580億円)を投資すると発表した。ブラジル、インド、ベトナム、ガーナ、ルワンダにプロジェクトを拡大し、気候変動対策と生物多様性促進を強化する。
AZ Forestは、同社が2020年に開始したプログラム。当初は、2025年までに5,000本の植林を行うことを目標としており、今回その目標を引き上げた形。すでにオーストラリア、インドネシア、ガーナ、英国、米国、フランスで300種以上の植林を実施済み。
同社は、同プログラムを通じ、生物多様性と自然生息地の回復に加え、地域社会8万人の生計にプラスのインパクトを与えると推計。同プロジェクトは、欧州森林研究所(EFI)等の独立第三者機関による監査・評価も受ける。
同社は、2045年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル達成を目標として掲げており、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)のネットゼロ・スタンダード承認も受けている。中間目標としては、2030年までにバリューチェーン全体の二酸化炭素排出量を50%、2026年までに自社事業と車両からの同98%削減を設定済み。
また同社は、世界経済フォーラム(WEF)の植林推進組織「1t.org」にも参画し、カーボンニュートラルを進めた上で、さらにネガティブエミッションとして植林を行うことにコミット。今回のAZ Forestは、残余排出量の除去の役割を担う。
【参考】【国際】世界経済フォーラムの1t.org、20社以上が2030年までに合計25億本の植林にコミット(2021年9月28日)
【参照ページ】AstraZeneca announces $400 million investment in reforestation and biodiversity in support of climate action and human health
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