国際グリーンボンド基準策定NGO気候債券イニシアチブ(CBI)は7月20日、ESG債基準「気候債券基準(CBS)」で農業・畜産セクター向けの基準の第3版を発行した。
今回の改訂では、農業と畜産業の基準は、気候変動緩和、気候変動適応とレジリエンス、土地利用変化(LUC)、生物多様性、水利用と水質、動物福祉、公正な移行(ジャスト・トランジション)の全てをカバー。農業・畜産そのものだけでなく、農場・畜産上に投入される資材もスコープに加えた。
CBIは4月、CBSの体系を司る「気候債券基準(CBS)」を大幅改訂し、第4版を発行。アセットクラスの対象を、債券から、融資も含めたデット一般に拡大した。さらに、グリーンボンド等の資金使途債だけでなく、サステナビリティ・リンクボンドやリンクローンも対象とした。そのため、リンクボンドとリンクローンについては、別途、補足ガイダンスも発行され、KPIやSPTの設定の在り方も規定した。
さらに第4版では、CBS認証について、「レベル1:アラインド認証」と「レベル2:トランジション認証」の2つを用意。レベル1が、1.5度パスウェイへの整合性をすでに確保している場合に付与、レベル2は整合すると予測される場合に付与される。さらに、付与対象は、各々、資金使途債、リンクボンド/ローン、発行体、アセットの4つに区分されており、各々についてセクター基準が制定される。そのため、セクター基準が完成した対象から認証付与対象になる。
今回は発表された農業・畜産セクター向けの基準の第3版は、CBS第4版に対応している。
【参照ページ】Climate Bonds Standard Expansion for Agri-Food Transition: Crop and Livestock Criteria gets Major Update
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