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【アメリカ】エクソン、EVバッテリー用リチウム生産発表。2027年生産開始へ

 エネルギー世界大手米エクソンモービルは11月13日、電気自動車(EV)用バッテリーの主要部品であるリチウムの主要生産者になる計画を発表した。リチウム埋蔵量が多いことで知られるアーカンソー州南西部で北米におけるリチウム生産の第1段階を開始する。生産開始は2027年を目指す。

 同社は2023年初頭、アーカンソー州南部のスマックオーバー層12万エーカーの開発権を取得。アーカンソー州南西部は石油と天然ガスの産出地として有名。アーカンソー州のサラ・ハッカビー・サンダース知事も歓迎している。

 同社は、従来の石油・ガス掘削法を活用し、地下約1万ftの貯留層からリチウムを豊富に含む塩水にアクセス。直接リチウム抽出(DLE)技術を利用し、塩水からリチウムを分離する。その後、リチウムは現地でバッテリー用原料に転換。残りの塩水は地下貯水池に還元される。DLEプロセスは、硬岩採掘よりも二酸化炭素排出量が少なく、必要な土地も大幅に少なくて済むという。生産したリチウムバッテリーは、「Mobilリチウム」ブランドで販売する。

 リチウムの需要は、2030年までに4倍になると予想されているが、現在、北米での生産は少ない。エクソンモービルは、2030年までに年間100万台以上のEV生産に必要なリチウムを生産することを目標として掲げている。

 同社は11月8日には、テキサス州南東部の農地に囲まれた空き地で、炭素回収・貯留(CCS)用の掘削を開始。同社は、自社向けではなく、他社提供向けのCCS井を掘るのは今回が初。提供先には、CFインダストリーズ、リンデ、ニューコア等が内定している。

【参照ページ】ExxonMobil drilling first lithium well in Arkansas, aims to be a leading supplier for electric vehicles by 2030
【参照ページ】We’ve broken ground on CO2 storage for customers

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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