
食品世界大手米ペプシコは3月21日、水リスクの高い地域における事業上の水使用効率を25%改善するという2025年目標を、2年前倒しで達成したと発表した。
同社は、ペプシコのサステナビリティ戦略「pep+(pep Positive)」の中で、2030年までに水リスクの高い地域にある自社工場および第三者工場で使用する水の100%以上を地域の流域に還元し、ウォーターポジティブを達成することを目標として掲げている。今回、中間目標が達成された形。
同社は目標達成に向け、世界中で複数アクションを展開し、ベストプラクティスを共有。具体的には、同社商品「トスティートス」「フリートス」「ドリトス」等に使用するトウモロコシの洗浄方法で新たなアプローチを採用した。これにより1年以内に世界中の製造ライン100以上に展開することで、年間年間6.4億l以上を節水できる可能性があるという。
また同社は、水リスクの高い地域14カ所を含む世界21カ所の製造拠点で、メンブレン・バイオリアクター技術を導入。工程水を飲料水レベルまで浄化し、再利用することで、製造拠点の淡水消費量を平均70%削減する。
インド、メキシコ、ポーランド、タイの事業所では、同社研究開発チームが開発した技術を活用し、同社商品「Lay's」等で使用するジャガイモを調理する際に発生する蒸気を回収・処理し、飲料水に変換することで、製造施設の運営で再利用する。これにより工場で年間6,000万lの節水が可能となる。
【参照ページ】PepsiCo reaches 2025 goal on water-use efficiency in high water-risk areas two years early
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく
ログインする
※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら