決済世界大手米マスターカードと米オンライン決済サービス大手ワールドペイは3月26日、不正決済によるチャージバック発生の防止で協働すると発表した。
チャージバックとは、利用者が自分の口座での取引に異議を唱えた際に発生する返金要求のこと。チャージバックは増加の一途を辿っており、業界全体のチャージバック件数は、2026年までに2023年比で42%増加し、3億3,700万件に達すると予測されている。
ワールドペイは、アクワイヤラー(加盟店契約会社)大手で、総取引額は現在、2.3兆米ドル(約350兆円)。今回の協働により、マスターカードの早期警告システム「Ethoca Alerts」を世界中の加盟店100万店に提供する。
Ethoca Alertsは、ほぼリアルタイムで不正行為や係争事案に関するデータをクレジットカード発行会社と共有し、チャージバックの可能性がある場合、決済の履行を停止し、購入代金を返金する仕組み。これにより、加盟店は不正事案に迅速に対応し、チャージバック管理に関連する運用コストを削減することができる。Ethoca Alertsはすでに、2022年から23年にかけてチャージバックによる16億米ドル(約2,400億円)の不正を防止している。
【参照ページ】Mastercard and Worldpay join forces to fight payment fraud globally
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら