
EU加盟国閣僚級のEU理事会は5月30日、ロシアとベラルーシから輸入される穀物、油糧種子及び派生製品に高関税を課すルールを採択した。輸入を実質的に停止させるレベルにまで引き上げる。EU官報掲載後に発効し、7月1日から適用される。
今回の新ルールは、ロシア及びベラルーシを原産国または輸出国とする穀物、油糧種子及び派生製品が対象となる。目的とは、ロシア及びベラルーシからEUへの穀物の輸入を実質的に停止させることと表明。理由として、ウクライナ領内で違法に横領された穀物のロシアからの輸出を阻止し、ロシアがEUへの輸出収入をウクライナに対する侵略戦争の資金源とすることを阻止するためと説明した。
EU理事会によると、2022年2月24日にロシアがウクライナに全面侵攻して以来、EUによるロシアからの穀物製品の輸入は大幅に増加している。ロシアからEU市場への穀物製品の輸入シェアは小さいが、ロシアは世界的な穀物製品の生産・輸出国となっている。今回の措置は、ロシア及びベラルーシからEUを通過して他の第三国へ輸出されるものには適用されない。
【参照ページ】Council sets higher tariffs on Russian and Belarusian grain products
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