
英ウェールズ省は8月15日、タルボット港工業地帯にあるタタ・スチールのグリーンスチール移行で影響を受けるサプライヤーや労働者を支援するため、1,350万ポンド(約26億円)の補助金を決定した。ジョー・スティーブンス・ウェールズ担当相が、タタ・スチール/タルボット港移行委員会の委員長として第2回会合の中で発表した。
同委員会では、影響を受ける企業からの自主的な署名を集めており、すでに50社が以上が署名している。その中には、RWEエネルギー、レッドウッド・メカニカル・エンジニアリング、プロ・スチール・エンジニアリング、フィンテック・ウェールズ、王立造幣局、カーディフ・メトロポリタン大学等が含まれる。署名した企業は、製鉄所で離職を余儀なくされた労働者の就職を支援することにコミットするとともに、同委員会からの補助金が受けられる。また、労働者にも直接補助金が支給される模様。
同委員会とタタ・スチールとの交渉は、別途継続されており、英政府としては、同社との交渉結果にかかわらず、影響を受ける労働者の就職を支援する体制を構築し、先行してセーフティネットを整備していく狙い。労働者が支援を受ける方法については、近日中に詳細が発表される予定。
英国では、企業の公正な移行(ジャスト・トランジション)を遂行するため、企業とともに政府自身も積極的に動き出している。
【参照ページ】UK Government releases millions in new funding to protect Port Talbot steel supply chain and the support workers
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