
英科学・イノベーション・テクノロジー省は8月31日、国内での洪水及び旱魃の予測システムを開発する体制「洪水・旱魃研究インフラ」を構築すると発表した。昨今の気候変動による複雑化する気象状況を踏まえ、リアルタイムで予測できるようにする。
同システムの開発では、自然環境研究評議会(NERC)と英国生態学・水文学センター(UKCEH)が、4,000万ポンド(約76億円)を拠出。さらに、英国地質調査所、ブリストル大学、インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者たちも開発に協力する。
同システムは、センサーやリアルタイム・コンピューター・モニタリング等の最新技術に加え、河川プロフィール、大気・地盤の飽和状態、水の移動、取水、貯水等の情報を、ほぼリアルタイムでモニタリング。環境庁等にデータを提供し、洪水や旱魃が発生しやすい場所を特定していく。
洪水や旱魃による英国での人命や、公共インフラ及び農業、住宅への経済損害は年間7.4億ポンド(約1,400億円)と見積もられている。同システムでは、防災だけでなく、減災のため、洪水防御、排水システム、自然洪水管理計画を加速させるため、新たな洪水復興タスクフォースも発足する。企業支援にもつなげる。
【参照ページ】UK to receive earlier flood and drought warnings using high-tech sensors and real time monitoring
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