
英投資運用WHEBアセット・マネジメントは9月2日、英金融行動監督機構(FCA)が7月31日に開始した「ESGラベル」運用制度の「サステナビリティ・インパクト」ラベルを取得できる見込みと発表した。ESGラベル取得では2例目、「サステナビリティ・インパクト」ラベル取得では初となる。
【参考】【イギリス】FCA、運用会社グリーンウォッシュ防止ルールが5月から段階導入。ラベル運用開始も(2024年4月19日)
FCAは2023年11月、金融商品や運用会社でのグリーンウォッシュ防止を目的に「サステナビリティ開示要件(SDR)及び投資ラベル」制度を採択。5月から段階的に導入されており、7月31日に投資ラベル制度が開始した。
投資ラベル運用は、「サステナビリティ・フォーカス」「サステナビリティ・インプルーバー」「サステナビリティ・インパクト」「サステナビリティ・ミックスド・ゴール」の4種類が用意され、自己判断で基準を満たせば表示できる。通常のESGインテグレーションは「サステナビリティ・インプルーバー」、サステナビリティ・テーマ投資は「サステナビリティ・フォーカス」、事前にインパクト指標を設定しプラスのインパクトにコミットする場合は「サステナビリティ・インパクト」となる。これら3つを複合すると「サステナビリティ・ミックスド・ゴール」となる。該当する投資資産が全体の70%以上でなければならない。適切に運用されているかを確認するため当局の検査対象になる。
WHEBアセット・マネジメントは、インパクト投資運用機関として知られており、同社が運用する「FP WHEBサステナビリティ・ファンド」で、「サステナビリティ・インパクト」ラベルを採用する。それに伴い、ファンド名称も「FP WHEBサステナビリティ・インパクト・ファンド」に変更する。ファンドの目論見書の更新版は、SDRの開示要件に沿って今後数週間以内に発行される予定。
ESGラベル制度では、仏ナティクシス傘下の不動産投資AEWが、第1号の取得を表明。「サステナビリティ・フォーカス」を選択していた。
ファンドの自主ラベル制度では、フランスが先に開始している。英国のSDRでは、グリーンウォッシュのため、ラベルを取得しないファンドにはファンド名称等で一定の制限が課され、12月1日が期限として設定されている。英国のラベル制度は、英国籍ファンドのみが対象。
【参照ページ】WHEB Asset Management will be adopting SDR “Sustainability Impact” label
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