
中国自動車大手浙江吉利控股集団傘下のスウェーデン自動車ボルボ・カーズは9月4日、2030年までに新車販売を100%電気自動車(EV)にするとしていた従来目標を修正。プラグイン・ハイブリッド車(PHV)を対象車種に加えた上で、90%以上になるとの見通しを発表した。
【参考】【スウェーデン】ボルボ・カーズ、2030年までにガソリン・ディーゼル車全廃。ハイブリッド車も廃止(2021年3月9日)
同社の今回の発表は、目標ではなく、見通しとして示された。EVとPHV以外の新車販売車種では、マイルド・ハイブリッド車(HV)になるとの考えを示した。2040年までのカーボンニュートラル化目標は据え置いた。マイルド・ハイブリッド車とは、燃費向上率の低いハイブリッド車のこと。
同社は現在、EV5車種「EX40」「EC40」「EX30」「EM90」「EX90」をすでに上市しており、さらに5車種を開発中。2024年第2四半期時点では、新車販売のEVシェアは26%、PHVシェアは22%。2025年までのEV及びPHV比率は50%から60%になると予想した。また全ての車種でEVモデルを開発し、市場の条件が整えば、いつでもEV化に完全移行できるようにもする。
同社は、完全EV化の時期を遅らせた理由について、充電インフラの整備が予想以上に遅れていること、一部の市場で政府の優遇措置が打ち切られたこと、最近様々な市場でEVに対する関税が導入されたことを挙げた。
今回の発表に伴い、2030年までに自動車1台当たりライフサイクル温室効果ガス排出量2018年比75%削減としていた目標を、65%から75%の水準に引き下げた。2025年目標でも、従来の同40%減から、30%から35%減に引き下げた。
【参考】【スウェーデン】ボルボ・カーズ、2030年までに自動車1台当たりCO2排出量75%削減。ライフサイクル(2023年12月12日)
また同社は9月5日、EV車種に関しては、最新型の「EX90」以降、単一技術基盤「ボルボ・カーズ・スーパーセット・テック・スタック」を採用する考えを示した。システム、モジュール、ソフトウェア、ハードウェアで同じコア技術を用いることで、生産コストを低減していく。
【参照ページ】Volvo Cars adjusts electrification ambitions, remains committed to fully electric future
【参照ページ】All future electric Volvo cars will originate from one single technology stack
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