
航空世界大手英インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)とIT世界大手米マイクロソフトは4月2日、両社が2023年に締結した持続可能な航空燃料(SAF)の共同購入契約を5年間延長すると発表した。
IAGは、2030年までに消費燃料の10%をSAFに転換する目標を設定。2024年末までに、年間消費燃料の1.9%をSAFに転換済みで、SAFへの総投資額は35億米ドル(約5,150億円)を超えている。
両社は2023年8月、1.47万tのSAFの共同購入契約を発表。購入しているSAFは、LanzaJetが米国のフリーダム・パインズ・フューエル工場で生産しているバイオエタノール由来のSAFと、フィリップス66が英ハンバーサイド製油所で生産している廃食用油または食品廃棄物由来のSAF。両工場ともにISCC認証を取得。また、フリーダム・パインズ工場は世界初のSAF量産工場。
今回の発表では、2023年の契約を5年間延長して、3.9万tのSAFを追加購入。合計購入額は5.47万tとなる。マイクロソフトは、これにより、出張・移動での温室効果ガス排出量スコープ3を、約11.3万t削減できるとみている。航空会社と顧客企業との間で締結されたスコープ3削減のSAF契約では、最大かつ最長となった。
LanzaJetは、世界初の商業規模でのエタノールからのSAF製造施設を運営。マイクロソフトは同社の気候イノベーション基金を通じ、LanzaJetのフリーダム・パインズ・フューエル工場に対し、2022年1月に5,000万米ドル(約71億円)、2024年4月に追加投資とAI等の技術提供を実施。製造されたSAFは、IAG傘下のブリティッシュ・エアウェイズに供給する予定となっている。
IAGは、SAFが温室効果ガス排出量を大幅に削減できる可能性がある一方、量産規模拡大とコスト削減に課題があるとしている。その中で、マイクロソフトのような顧客企業が共同購入を通じ資金供給をすることに大きな価値を感じている模様。同時にIAGは政策支援の必要性も訴えている。
【参照ページ】IAG and Microsoft strengthen partnership with largest and longest Scope 3 Sustainable Aviation Fuel (SAF) agreement to date
【参照ページ】IAG signs agreement with Microsoft for the large-scale global purchase of
Sustainable Aviation Fuel (SAF)
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