
欧州委員会は7月30日、EFRAGが作成した非上場中小企業向け欧州サステナビリティ報告基準(VSME)を承認した。企業サステナビリティ報告指令(CSRD)の適用対象外となる中小企業が対象。遵守は任意。
VSMEの策定では、EFRAGが2024年2月にVSMEの原案を発表し、2024年12月に最終案を発表した。それを受け、欧州委員会が今回、EFRAGの最終案を承認した。最終的には欧州委員会が委託法令(政令に相当)の形で法制化する。
一方、企業サステナビリティ報告指令(CSRD)については、適用が2年間延期になるとともに、適用対象企業の定義についても法改正作業が進められている。CSRDに基づく欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)についても、簡素化作業が進められている。そのため、VSMEの委託法令制定の時期は、CSRD改正やESRS改正とタイミングを合わせることになっており、今回の採択は委託法令制定までの暫定的なものとなる。
【参考】【EU】EFRAG、非上場中小企業向けボランタリー・サステナビリティ報告基準VSME発表(2025年1月6日)
【参考】【EU】欧州委、オムニバス法案概要発表。CSRD、CSDDD、タクソノミー等で中堅中小企業負担軽減(2025年2月27日)
【参考】【EU】欧州委、EFRAGのESRS改訂案報告期限を11月末まで延期。ISSB相互運用性確保重視(2025年7月7日)
VSMEは、中小企業が、大手金融機関や取引先企業から要請されるサステナビリティ情報の提供を容易に進めることを目的に開発されている。また、中小企業にとってもサステナブルファイナンスによる資金調達を円滑に進め、競争力を向上する狙いもある。
【参照ページ】Commission presents voluntary sustainability reporting standard to ease burden on SMEs
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