
化学世界大手米ダウは9月3日、鉄及び非鉄金属スクラップのリサイクルを行う伊グルッポ・フィオーリと共同で、使用済み自動車(ELV)を分解せずにポリウレタンフォームを回収する新プロセスを開発したと発表した。
両社は2024年7月、使用済み自動車部品及び材料のリサイクルのための新たなエコシステム構築に関する覚書を締結。解体プロセスを分析し、回収材料の純度とリサイクル性を評価。「テスト・アンド・ラーン」アプローチを用いてビジネスモデルを実証していた。
ポリウレタンフォームは、快適性、安全性、燃費効率に優れている。一般的な自動車には約28kgのポリウレタンが使用されており、そのうちの10kgから15kgがシートに使用されている。従来の自動車リサイクルでは、自動車部品の分解が必要なためリサイクル業者にとって複雑かつコストがかかっていた。
今回の発表では、自動車部品の分解のステップを省き、解重合(ケミカルリサイクル)に必要な純度でポリウレタン廃棄物を回収。リサイクル成分を含むポリウレタンの原料となるポリオールを製造し、循環型自動車サプライチェーンを促進する。これにより、モビリティ用途におけるポリウレタンの量産規模でのリサイクルと再利用を実現する。欧州のELV規則案における再生可能素材の含有量要件への対応、自動車メーカー(OEM)各社のサステナビリティ目標達成に寄与していく。
【参照ページ】Dow and Gruppo Fiori develop breakthrough recycling process for automotive polyurethane waste
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