
国連環境計画(UNEP)は12月8日から12日、ケニアのナイロビで第7回国連環境総会(UNEA7)を開催。186カ国から6,000人以上が参加登録し、気候変動、自然・生物多様性の喪失と土地劣化、汚染・廃棄物という三重のグローバル環境危機に対処する解決策の推進に焦点を当たった。
採択された閣僚宣言では、各国の環境相がグローバル環境危機に対する共通認識と行動方針を示した。気候変動、生物多様性の喪失、汚染という相互に連関する三重のグローバル危機を中心に、砂漠化、土地・土壌劣化、旱魃、森林減少、山火事、砂塵嵐等の複合的課題に対し、国際社会が緊急かつ協調的に対応する必要性が強調された。
特に、科学的知見の重要性を明確化。今回の総会では「地球環境概況(GEO)」第7次報告書が発行されるとともに、生物多様性・水・食料・健康のネクサスに関するIPBES評価報告書、将来世代を見据えた「未来のための協定」等が、政策形成の基盤として位置づけられた。また、若者の参画を促進するユース環境総会の役割も評価され、多層的なステークホルダー参加が不可欠であるとの認識が示された。
行動の柱として最初に掲げられたのは、…
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