
清水建設は6月10日、解体した建物から回収した廃アルミパネルを、同一街区内の新築建材として再生利用すると発表した。建設事業でのサーキュラーエコノミー化の一環。
具体的には、東京駅日本橋口前の再開発街区「TOKYO TORCH」で解体された朝日生命大手町ビルの外装アルミパネルを再資源化し、同一街区内で建設中の「Torch Tower」に設置するアルミサッシの原材料として活用する。
建設業界では、新築・解体現場で生じる廃建材の再資源化が進んでいる。アルミ材では、新築現場で発生する端材を中心に水平リサイクルが進展している一方、解体現場で回収される外装アルミパネルは、石綿を含有する樹脂状の防振材が裏面に塗布されているケースが多く、再資源化の妨げとなっていた。廃アルミパネルの多くは現在、パネルごと石綿含有廃棄物として埋め立て処分されているという。
同社は今回、朝日生命大手町ビルの外装アルミパネルに付着していた石綿含有建材の付着物を分別処理した上で、アルミ資源として再利用。解体時に分別回収した朝日生命大手町ビルの外装アルミパネル91tを、サッシメーカーとスクラップ事業者に有価売却した。そのうち約31t分は、YKK APとの協働で再生アルミサッシ化し、Torch Tower向けの原材料として活用した。
分別処理・再資源化には、同社が開発した少水量型超高圧ウォータージェット工法「S-Jet」を活用した。同工法では、超高圧ウォータージェットを用いて石綿含有建材を少ない水量で母材から除去することが可能。これにより、スクラップ材として有価売却できる水準まで品質を高めた。
同社は今後、アルミ建材に限らず、新築・解体現場由来の廃材の水平リサイクルを展開していく考え。

【参照ページ】石綿含有建材が付着した廃アルミパネルを再資源化し、新築建材に再生
【画像】清水建設
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