
一般社団法人水素バリューチェーン推進協議会(JH2A)は9月12日、水素投資ファンド「Japan Hydrogen Fund」に4億米ドル(約570億円)以上のLP出資コミットメントを得、ファーストクロージングを完了したと発表した。インド太平洋経済フォーラム(IPEF)域内を含むグローバルで、水素及び水素派生分子の製造施設、貯蔵施設、輸送施設、利活用のための設備への技術・サービス提供会社等に投資する。
水素バリューチェーン推進協議会は、トヨタ自動車、岩谷産業、ENEOS、川崎重工業、関西電力、神戸製鋼所、東芝、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)、三井物産の9社が準備委員会となり、2020年12月に発足。発足時には88社が加盟していた。その後、会員企業は448社にまで増加している。
【参考】【日本】88社、水素バリューチェーン推進協議会を発足。社会実装加速で政府に提言まとめる(2020年12月8日)
【参考】【日本】水素バリューチェーン推進協議会、グレー水素も含め経産省に支援要請。水素発電も重視(2021年3月23日)
今回LP出資にコミットしたのは、トヨタ自動車、岩谷産業、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、東京センチュリー、脱炭素化支援機構様、トタルエナジーズ、福岡銀行等。さらに経済産業省は6月、水素関連分野への投資に特化したファンドにおける「IPEFウィンドウ」を同ファンド内に設定することも決定している。
投資先分野は、技術イノベーションだけでなく、水素需要創出分野も対象とする。
同ファンドのGPは、アドバンテッジパートナーズ。ファンド管理サービス及びサステナブル投資評価は三井住友DSアセットマネジメント。私募の取扱業務は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が担当している。ファンド籍は、英領ケイマン諸島。
【参照ページ】水素ファンドにおけるファーストクロージングの完了について
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