
証券監督者国際機構(IOSCO)は11月14日、国連気候変動枠組条約第29回バクー締約国会議(COP29)にあわせ、健全なボランタリーカーボン市場の発展と秩序ある機能の促進に関し、最終報告書を公表した。
IOSCOは、カーボン市場の在り方に関する検討を過去3年間続けており、2023年には法規制に基づいて整備されている市場を「コンプライアンス・カーボンマーケット(CCM)」と定義し、最終報告書をまとめている。今回はボランタリーカーボン市場(VCM)を対象とした。
【参考】【国際】IOSCO、コンプラ・カーボン市場に「証券規制の目的・原則」適用勧告。日本対応迫られる(2023年7月25日)
今回の報告書では、VCMにおける金融の健全性を確保するための柱として、「健全な市場構造と、保管・取引・決済のための適切なアーキテクチャの確立を支援する」「情報の対称性を促進し、秩序ある公正な取引を確保するため、透明性を促進する」「詐欺、市場濫用、インサイダー取引、詐欺を防止するため、適切な市場行為と行動を提唱する」の3つを特定した。その上で、5つの主要原則を提示した。
- 法的な確実性と適切な監視を提供する明確で効果的な規制の枠組み
- カーボンクレジットの創出、取引、利用における透明性の向上
- カーボンクレジット・エコシステム内の利益相反に対処するための強固なガバナンス基準、リスクマネジメントの枠組みと方針
- 不正、乱用、破壊的行為を検知・防止するための包括的な市場サーベイランス
- すべての参加者にとってオープンで公正かつアクセス可能な取引及び市場流動性を高めるための標準化
IOSCOは同日、世界銀行と共同で、カーボン市場全般における金融の健全性を促進するためのハイレベルな要素を概説した政策ノートも発表。カーボン市場を創設する国・地域の支援で協働することも表明した。
【参照ページ】IOSCO Publishes its Final Report on Promoting Financial Integrity and Orderly Functioning of Voluntary Carbon Markets (VCMs)
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