
米ドナルド・トランプ大統領は3月6日、3月4日に発動されたカナダとメキシコ向けの25%の追加関税に関し、国統一関税表(HTSUS)の一般注記11の条件に基づき、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に基づき無税で入国される物品には追加関税を免除する大統領令に署名した。
【参考】【アメリカ】トランプ大統領、対中関税率20%に引上げ。カナダ・メキシコにはデミニマス暫定適用(2025年3月4日)
今回の修正の理由は、「米国の自動車産業と自動車労働者への混乱を最小限に抑えるため」。カリウム塩(ポタッシュ)に対する追加関税も25%から10%に引下げられた。適用対象は、東部標準時3月7日午前12時1分以降に消費のために入出庫される商品。
今回の措置では、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の原産地規則を満たさない製品には25%の追加関税が課される。また、カナダから輸入されるエネルギー製品でUSMCA特恵関税に該当しないものには10%の追加関税が課される。米大統領府によると、2024年のメキシコからの輸入品の約50%がUSMCAに該当し、そのうち4割は自動車。カナダからの輸入品は約4割がUSMCAに該当。
トランプ大統領は、カナダとメキシコ向けの25%追加関税に関し、不法移民流入とフェンタニル等の麻薬の流入に対し適切な対策が講じられるまで追加関税を課す意向を示している。また4月2日には別途、相互関税を課すことを宣言している。
カナダのトルドー首相は3月5日、世界貿易機関(WTO)やUSMCAに基づく違反として必要な手段に出る考えを表明。メキシコのシェインバウム大統領も同調し、不満を表明していた。これにより、トランプ大統領はUSMCAに基づく輸入には追加関税を免除したといえる。
またカナダ政府は3月4日、約300億米ドルの米国から輸入品に対し即時報復関税を発動。さらに米国の追加関税が21日間続いた時点で、追加した約1,250億米ドル製品にも報復関税を課すと表明している。対象となる製品は、自動車、鉄鋼、航空機、牛肉、豚肉等。
また、同じく3月3日に追加関税率を10%から25%に引き上げられた中国は、国務院関税税則委員会は3月4日、国務院の承認を得、輸入される米国原産の鶏肉、小麦、トウモロコシ、綿花に15%、ソルガム、大豆、豚肉、牛肉、水産物、果物、野菜、乳製品に10%の関税を3月10日から課す報復措置を発表している。但し、3月10日より前に出発地から出荷され、3月10日から2025年4月12日の間に輸入された商品については報復関税は課されない。
同時に中国商務省は3月4日、米国企業15社を輸出管理リストに追加し、デュアルユース物品の輸出を禁止する措置も発動。さらに同日、「信用できない企業リスト規定」の関連規定に基づき、米イルミナからの遺伝子シークエンサーの輸入も禁止する措置を発表した。
【参照ページ】AMENDMENT TO DUTIES TO ADDRESS THE FLOW OF ILLICIT DRUGS ACROSS OUR SOUTHERN BORDER
【参照ページ】AMENDMENT TO DUTIES TO ADDRESS THE FLOW OF ILLICIT DRUGS ACROSS OUR NORTHERN BORDER
【参照ページ】Fact Sheet: President Donald J. Trump Adjusts Tariffs on Canada and Mexico to Minimize Disruption to the Automotive Industry
【参照ページ】List of products from the United States subject to 25 per cent tariffs effective March 4, 2025
【参照ページ】我国自3月10日起对原产于美国的部分进口商品加征关税
【参照ページ】商务部公告2025年第13号 公布将15家美国实体列入出口管制管控名单
【参照ページ】不可靠实体清单工作机制关于对美国因美纳公司采取不可靠实体清单处理措施的公告
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