
ヤマハは11月20日、アコースティックギター及びエレキギター向けのインドローズウッドを世界に供給しているインドの製材業者Overseas Tradersと、インドローズウッドの持続可能な森林保全・管理を目的とした連携協定を締結したと発表した。
同社は、ピアノや弦打楽器、木管楽器等、多種多様な木材を使用して楽器を製造しているが、近年、その一部の木材の資源量減少や品質の低下から持続性が懸念されている。そこで、楽器に適した木材を原材料として使い続けるため、こうした木材を生み出す持続可能な森を「おとの森」と名付け、地域社会と一体となった循環型の森林づくりを促進。行政や学術機関と連携し、タンザニアや北海道で同活動を展開している。
インドローズウッドは、ギターの側板や裏板に使われる重要な楽器用材で、インド南部を代表する有用木材種の一つ。同社は2022年より、インド南部カルナータカ州を中心に、森林から原木・楽器用材へ至る現地のサプライチェーンの調査と、森林における同種の生育・更新状況の調査を開始。持続的な資源保全の観点での課題として、同木材はインド南部の国有林を中心に伐採され流通しているが、森林内での天然更新ができていないことが確認された。そこで、中長期的な資源保全の観点から、本格的な現地での調査及び研究活動が必要と判断し、今回の協定締結に至った。
同協定では、森林から製品までのインドローズウッドの持続可能なサプライチェーンを共同で構築し、同木材の持続的な利活用を目指した森林保全に資する研究・開発で相互協力することを目的としている。今後3年間、両社は現地研究機関や政府機関と連携した植林試験の実施、材料の利用効率の検証等、地域と連携し持続可能なな森林保全モデルの構築を進める。
(出所)ヤマハ
【参照ページ】インドローズウッドの持続的な森林保全・管理の実現に向け、ヤマハとインドの製材業者「Overseas Traders」が協働を開始
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく
ログインする
※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら