英Loan Market Association(LMA)と香港に本部を置くアジア太平洋地域業界団体Asia Pacific Loan Market Association(APLMA)は3月21日、環境分野に使途を限定する融資の国際ガイドライン「グリーンローン原則(GLP)」を策定した。策定には、国際資本市場協会(ICMA)も協力した。グリーンボンドについては、ICMAがグリーンボンド原則(GBP)を作成しており、グリーンローン原則(GLP)もGBPをほぼ踏襲した。
債券分野では、ICMAが2014年にGBPを策定して以降、グリーンボンド市場が急速に発達している。一方、融資分野では、国際ガイドラインがなく、環境分野に使途を特定する融資ルールの策定が待ち望まれていた。
GLP策定議論は、2016年6月にAPLMAがワーキンググープ「Green Loan Committee」を設立。2017年にはLMAとICMAも会員となっているGlobal Green Finance Council(GGFC)でも検討が始まった。GLPは、全ての融資分野を対象とし、グリーンローン提供について、「使途」「プロジェクト評価と選定プロセス」「被融資資金の管理」「報告」の4つについてガイドラインを規定している。
LMAは1996年設立。欧州・中東を中心に60ヶ国以上約630機関が加盟している。APLMAは1998年設立。アジア太平洋を中心に約300機関が加盟。三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友銀行、みずほ銀行、野村インターナショナルもAPLMAに加盟している。
【参照ページ】The APLMA publishes Green Loan Principles
【ガイドライン】Green Loan Principles
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