ローソンは、2017年3月にSAPのリアルタイム・サプライチェーン管理ツール「SAP Integrated Business Planning」を導入してことで、すでにサプライチェーン全体で食品原材料廃棄物(食品廃棄物)を約56%削減できた。SAPが8月7日報じた。
今回のSAP Integrated Business Planningの導入は、「ローソン型次世代コンビニエンスストア」実現にむけた取り組みの一環。ローソンは従来からも、原材料調達から販売までの統合を進め、原材料調達については、社内に専門セクションを設けたり、100%子会社SCIを設立するなど、見える化や効率化に取り組んできた。その中で、機会ロスと廃棄ロスの双方を削減しつつ、在庫リスクを最小化するため、新たなサプライチェーンシステムとしてSAP Integrated Business Planningを導入した。結果、利益率も改善した。
導入は、一部の商品カテゴリーで稼働を開始し、その後徐々に適用範囲を拡大。調達、製造、物流の各工程間にある目に見えないムダを排除し、効率化を進めることで、食品廃棄物の大幅削減につながった。SAP Integrated Business Planningは、事業戦略の実行計画、需要の検知と予測、在庫と供給の最適化、例外に基づくレスポンス管理を支援するクラウドベースのソリューション。SAPが誇る高速処理プラットフォームSAP HANAを基盤としている。
【参照ページ】ローソンが製造小売業としての進化を支えるリアルタイムサプライチェーン管理システムとしてSAP® Integrated Business Planningを導入