EUの欧州環境庁(EEA)は2月1日、サーキュラーエコノミーの実現のためには、デジタル技術がカギを握るとする政策ペーパーを発表した。EUでは現在、「グリーン」と「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が二大経済政策となっているが、この2つをさらに融合させ、EUの経済力強化につなげていく。
今回の発表では、ロボティクス、人工知能(AI)・ニューラルネットワーク、IoT、クラウドコンピューティング、データ・アナリティクスの5つを挙げ、廃棄物マネジメントの静脈産業を活性化させる効能を説明。デジタル化が進めば、リサイクル性能の向上、リサイクル施設の活用促進、消費者の購買行動の変化、廃棄物分別性能の向上に大きな効果があると伝えた。
廃棄物マネジメントでのデジタル技術活用は、まだイノベーションフェーズにあるものが多いが、バリューチェーンのあらゆるところでデジタル技術の活用が進むと見通した。課題としては、異なる技術が異なるレベル感で導入されており、全体設計が弱いと指摘。業界全体が、アクションの歩調を合わせることで、効率的で実効性のあるリサイクル産業の確立を進めるべきとした。
またデジタル化を進めることで、デバイスやセンサーの天然資源消費や電子廃棄物や、機器を動かすためのエネルギー消費増というマイナス影響があることも踏まえ、同時に負のインパクトの緩和を考慮していくことの重要性も伝えた。
【参照ページ】Advanced digital technologies can play a crucial role in making Europe’s waste management systems more circular and sustainable
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