欧州委員会の共同研究センター(JRC)は6月17日、プラスチック製品の潜在的な環境インパクトを一貫して評価するためのライフサイクルアセスメント(LCA)フレームワークを発表した。欧州委員会は2018年1月16日に、「EUプラスチック戦略(European Strategy for Plastics in a Circular Economy」を発表しており、LCAフレームワーク手法の開発もその一環。
欧州委員会は、生分解性プラスチックや堆肥化可能なプラスチックの環境インパクトを特定するため、今回のLCA手法の開発に着手。JRCが調査を担い、化石資源、プラスチック廃棄物、バイオマス、二酸化炭素等を原料としたプラスチック製品の生産から廃棄までの共通LCAフレームワークを開発した。例えば、バイオマスでは、土地利用変化の状況についても考慮されている。
開発されたフレームワークは、EUの製品環境フットプリント(PEF)手法の最新ルールに準拠し、LCAとPEFの完全な整合性を確保。また策定プロセスでは、原案の策定後に、実証ケーススタディを10件実施。検証された上で、フレームワークを完成させた。
【参照ページ】Life Cycle Assessment (LCA) of alternative feedstocks for plastics production. Part 1, the Plastics LCA method
【参照ページ】Comparative Life-Cycle Assessment of Alternative Feedstock for Plastics Production – Part 2: LCA case studies.
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