ノルウェー肥料大手ヤラ・インターナショナルは8月29日、オランダの同社Yara Sluiskilアンモニア・肥料工場で回収した二酸化炭素を、ノルウェー・オイガルデン沖の海底約2,600mの地層に貯留すると発表した。国境を跨ぐ炭素輸送を伴う炭素回収・貯蔵(CCS)プロジェクトは世界初。
Yara Sluiskilアンモニア・肥料工場での炭素回収は、2025年から稼働開始予定。二酸化炭素を年間80万t回収・圧縮・液化し、ノルウェー・オイガルデン沖の海底約2,600mの地層に貯蔵する。
同社は今回、トタルエナジーズ、エクイノール、シェルの3社が出資する欧州での炭素回収・貯蔵(CCS)プロジェクト「ノーザンライツ」と協働する。同プロジェクトのフェーズ1設備は2024年に稼動予定で、二酸化炭素を年間150万t貯蔵可能。将来的には、年間最大500万tまで拡大予定。
トタルエナジーズとヤラ・インターナショナルは2021年7月、フランス・ノルマンディー地方での炭素回収・貯蔵(CCS)開発に関する覚書(MOU)も締結済み。
【参考】【国際】トタルエナジーズ、脱炭素化推進でアマゾンやヤラ等との提携強化。再エネ、CCS、バイオ等(2021年8月5日)
【参照ページ】Norway: Northern Lights Project Signs World's First Commercial Agreement on Cross-Border CO2 Transport and Storage
【参照ページ】Major milestone for decarbonizing Europe
【画像】Yara
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