金融世界大手仏BNPパリバは10月17日、コンサルティング大手EYと共同で進めていたブロックチェーン技術を活用した銀行内資金決済の実証実験に成功したと発表した。同社は、商業銀行業務や投資銀行業務、証券業務等の異なる事業部間での資金決済の実証実験を実施し、オペレーション効率の改善が確認された。
実証実験の中で特に注力されたのは、一日7時間から10時間に制約されていた送金業務可能時間の延長。実証事件では最大11時間にまで延長できた。また実証実験からは、送金業務のオペレーションが最適化されただけでなく、世界中の異なる拠点で流動性ポジションの現状認識を共有できるメリットが有ることもわかった。さらに、ブロックチェーンをソフトウェア・ロボットやAPIを介して既存のIT環境と接続することで、従来のシステム間の相互運用性も高まった。
同社は、他にもブロックチェーン技術の活用方法を積極的に模索している。預金や決済、トレード・ファイナンス等を担当するトランザクション・バンキング部門は昨年、「Cash without Borders」プログラムを発足し、ブロックチェーン技術を用いた預金者相互の即時海外送金サービスの実証実験を開始。すでに、ドイツ、オランダ、英国間での海外送金を数分間で決済する実験に複数通貨で成功している。
【参照ページ】BNP Paribas and EY explore private blockchain to optimize the bank’s global internal treasury operationsBNP Paribas
【参照ページ】BNP Paribas completes its first real-time Blockchain payments
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