仏郵便貯金銀行アセット・マネジメント(LBPAM)は4月5日、2020年までに同社の全ての運用をESG投資に切り替えると発表した。LBPAMは仏第5位の大手運用会社。現在フランスには、ナティクシス・インベストメント・マネージャーズ傘下のMirovaとEcofiの2社のみが投資運用を100%ESG投資で実施しているが、今回の発表により巨大な100%ESG投資専業運用会社が出現する。
LBPAMの株主構成は、仏郵便貯金銀行70%、Aegon Asset Management25%、Malakoff Médéric5%。
LBPAMは同時に、ESG投資を実施していない機関投資家クライアントに対し、ESG投資の重要性を呼びかけるキャンペーンも実施する。LBPAM会長は、もし大口顧客がESG投資を受容しない場合は顧客離れも辞さない覚悟を示した。
LBPAMは現在、融資総額2,160億ユーロのうち50%でESG基準を適用しているが、オープン型ファンド運用総額34億ユーロではESG基準を適用している割合は10%しかない。今後、投資ファンドについてはフランスの「SRIラベル」取得を目指す。
同社顧客のうち大規模な機関投資家はすでにESG投資に関心が高く、大きな波紋を呼ぶ可能性は低い。一方、個人投資家はESG投資の認知度が低く、今後注目が集まる。
【参照ページ】LBPAM, principale filiale de gestions d'actifs de La Banque Postale, s'engage à devenir le premier gérant généraliste 100% ISR d'ici 2020
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