健康ビルディング認証団体米IWBI(International WELL Building Institute)は4月16日、各国のグリーンビルディング推進機関とパートナーシップを締結したと発表した。パートナーとなったのは、日本のグリーンビルディングジャパン(GBJ)、米国のGreen Building Certification Inc.(GBCI)、カナダのCanada Green Building Council(CaGBC)、オーストラリアのGreen Building Council of Australia(GBCA)、オランダのBlue Building Institute、イタリアのAPTA VITAE、ポーランドのPolish Green Building Council(PLGBC)の7機関。各機関はIWBIと協力し、人のウェルビーイングを促進するような建物の拡大を目指す。
IWBIが運営するWELL認証は、日常のオフィス利用、業務、学習において、健康や幸福感に影響を与える建物のハード面、ソフト面の機能を評価している。評価項目には、室内空間における、空気、水、栄養、光、フィットネス、快適性、心の7分野、計102項目がある。102項目は、必須項目41と追加評価項目61に分かれており、必須41項目を満たすとシルバー、加えて追加評価項目40%を満たすとゴールド、80%を満たすとプラチナ、の3段階の認証ランクが設定されている。
グリーンビルディング推進機関は従来、建物の環境性能向上に取り組んできたが、今回IWBIとパートナーシップを結ぶことで人体の健康面や働きやすさ・過ごしやすさ等にも力を入れていく。各パートナー機関は、WELL認証の普及及びウェルビーイングに関する教育プログラムの開発・推進を行う。教育プログラムは、各国機関とIWBIの共同ブランドとして展開され、WELL認証の運用が可能な専門員資格「WELL Accredited Professional(WELL AP)」の育成を目指す。現在、世界5,000人以上がWELL AP資格を保有している。
IWBIは2017年12月、米国グリーンビルディング協会(USGBC)、米グリーンビルディング評議会(GBCI)、中国グリーンビルディング認証機関GIGAとグリーンビルディング認証に関する戦略的提携を締結。これまでに32か国、780プロジェクト、合計13.7km2の建物ががWELL認証を取得している。
【参考】【国際】グリーンビルディング認証LEED、WELL、RESETが戦略的提携発表。データを相互連携(2017年12月12日)
【参照ページ】New Market Partners Will Support Health and Wellness through Better Buildings on a Global Scale
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