G20省エネ・ファイナンス・タスクグループ(EEFTG)は10月18日、国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)と共同で、省エネ分野向けファイナンスの現状や促進のあり方をまとめたレポートを発表した。「G20省エネ・ファイナンス・タスクグループ(EEFTG)」は2014年に発足。今回のレポートは、6月に東京で開催された「省エネ、イノベーション、クリーンテクノロジーへのファイナンスに関するG20グローバルサミット」の内容をまとめたもの。
EEFTGは2017年に、同組織初となるレポートを発行。UNEP FIはその中で、銀行、機関投資家、保険会社のそれぞれの分野の資金を省エネに投じていくための提言部分を担当していた。今回は、その後の事例や知見を踏まえた、第2弾レポートとなっている。
【参考】【国際】G20、省エネ分野に民間投資を促進するための政策提言レポートを発表(2017年5月20日)
6月に開催された「省エネ、イノベーション、クリーンテクノロジーへのファイナンスに関するG20グローバルサミット」には、世界から金融機関、政府、技術専門家等140人が出席。特に、二酸化炭素排出量割合の大きい不動産セクターに大きな関心が集まり、不動産の省エネ性能の可視化を進めるべきという声が多かった。
国際エネルギー機関(IEA)のシナリオでは、2025年までに省エネ分野に5,800億米ドル(約63兆円)の投資が、2026年から2050年までにさらに1.2兆米ドル(約130兆円)の投資が必要となる。二酸化炭素排出量の削減では、再生可能エネルギー投資がすでに活況を呈しているが、同時に省エネ分野へのファイナンスも強化してく必要性が強調されており、分析データの拡張が提言された。
【参照ページ】G20 ENERGY EFFICIENCY FINANCE AND INVESTMENT 2019 STOCKTAKE REPORT
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