シンガポールREIT「Mapletree Commercial Trust(MCT)」の運用会社Mapletree Commercial Trust Managementは10月21日、6.7億シンガポールドル(約540億円)のグリーン・クラブシンジケーション・ローンを受けることが決まったと発表した。資金使途は、グリーンビルディングの購入資金の一部。
今回のグリーン・クラブシンジケーション・ローンをアレンジするのは、DBS銀行とOCBC銀行(華僑銀行)。中国銀行シンガポール支店、シティバンクのシンガポール支店、三井住友銀行のシンガポール支店も同シンジケーションに加わる。クラブシンジケーションは、一般的なシンジケーションと異なり、融資先とすでに取引のある銀行だけで構成するシンジケーションで、組成が早い。
今回のローン資金は、不動産施設「Mapletree Business City フェーズ2(MBC II)」と同施設の共有部分の購入資金の一部として充当する。同施設は、シンガポールのグリーンビルディング格付「BCA Green Mark」で「プラチナ」を、米グリーンビルディング格付「LEED」では「ゴールド」を取得。また、BCAから「BCA Universal Design Mark Platinum Award」を受賞している。
現在MCTのポートフォリオ不動産は、全てBCA Green Mark格付を取得しており、ほとんどの物件が上位2つの格付を得ている。今後も格付を取得していく方針を定めている。
MCTは、英ローン市場協会(LMA)とアジア太平洋ローン市場協会(APLMA)が管理する「グリーンローン原則(GLP)」に基づくグリーンローン・フレームワークを策定し、今回同社としての第1号グリーンローンを受けることとなった。
【参照ページ】MCT secures its first S$670.0 million green loan
【画像】Mapletree
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