SBTi(科学的根拠に基づく目標イニシアチブ)は12月4日、SBTiが10月31日までに二酸化炭素排出量削減目標を承認した285社の削減目標をまとめた2019年の進捗レポートを発表した。285社の自社事業での排出量合計752万あり、各社が立てた削減目標を実現すると、35%に相当する265万tが削減できる見込みとなった。265万tはフランスとスペインの排出量に相当。石炭火力発電所で換算すると68基分となる。
285社のうち大半は、2030年目標を設定。まだSBTiから承認されていないものの、加盟した企業数も含めると686社となる。国別数では、米国、英国、フランス、日本が多い。一方、各国の企業排出量でSBTiに加盟した企業の割合では、デンマークは50%に到達。フィンランド、フランス、アイルランドでも40%に近づいている。日本は20%超。また、285社のうち67社は、2℃目標より厳しい1.5℃目標での削減目標が承認されている。
現在、承認済の日本企業は、具体的には、
1.5℃目標承認
2℃より十分低い目標での承認
- アシックス
- 安藤・間
- J.フロントリテイリング
- 三菱地所
- 日本電気(NEC)
- 野村総合研究所
- 積水ハウス
- 清水建設
2℃目標での承認
- イオン
- アンリツ
- アサヒグループホールディングス
- アステラス製薬
- アズビル
- ブラザー工業
- 大日本印刷
- 第一三共
- 大東建託
- 大和ハウス工業
- 電通
- エーザイ
- 富士フイルムホールディングス
- 古河電気工業
- 日立建機
- 日本たばこ産業(JT)
- 花王
- 川崎汽船
- キリンホールディングス
- 小松製作所
- コニカミノルタ
- 京セラ
- LIXILグループ
- 前田建設工業
- ナブテスコ
- ニコン
- 日本板硝子
- 日本郵船
- 大塚製薬
- パナソニック
- リコー
- セイコーエプソン
- 積水化学工業
- ソニー
- 住友化学
- 住友林業
- サントリー食品インターナショナル
- サントリーホールディングス
- 大鵬薬品工業
- 大成建設
- 戸田建設
- 凸版印刷
- ユニ・チャーム
- ヤマハ
- YKK AP
加盟・承認前
- 味の素
- アンリツ
- ベネッセコーポレーション
- カシオ計算機
- ファーストリテイリング
- 不二製油グループ本社
- 日立製作所
- 日立キャピタル
- JENEX
- 小林製薬
- 明電舎
- 三菱電機
- 都田建設
- MS&ADインシュアランスグループホールディングス
- 日産自動車
- 日新電機
- オムロン
- 島津製作所
- SOMPOホールディングス
- 高砂香料工業
- 武田薬品工業
- 東京海上ホールディングス
- トヨタ自動車
- 日本精機(UK-NSI)
- ヤマハ発動機
すでに承認を得た285社の気候変動緩和に向けた投資額は、合計180億米ドル(約2兆円)にのぼる。再生可能エネルギー発電では、90TWhの投資成果があった。
【参照ページ】Companies with more greenhouse gas emissions than France and Spain combined reducing emissions by 35%, in line with the Paris Agreement
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