ブラック企業大賞企画委員会は12月13日、2019年の「ブラック企業大賞」のノミネート企業を発表した。ブラック企業大賞の発表は今年で8年目。今年は、セブン-イレブン・ジャパン、KDDI、電通、ロピア、長崎市、トヨタ自動車、三菱電機、吉本興業、楽天の9社が最終候補として残った。
ブラック企業大賞企画委員会は、弁護士、労働組合団体、ジャーナリスト、NGO等11人で構成。パワハラ、セクハラ、残業代未払い、長時間労働、派遣差別、偽装請等の観点を基に「ブラック企業大賞」を選出している。
セブン-イレブン・ジャパンは、加盟店のアルバイト給与の計算を本部が一括して行う業務システムに誤りがあり、創業時の1970年代から法定の残業代の5分の1しか支払っていなかった。未払アルバイトは、記録が残っている2012年3月からだけで、8,129店で合計30,405人。未払額は遅延損害金の1.1億円を含め4.9億円。また、同問題が2001年に労働基準監督署から加盟店への指摘で発覚した後も改善せず、2019年9月に再び労働基準監督署が加盟店に是正勧告するまで公表しなかったことを問題視した。
KDDIは、2015年の20代社員の過労死と、2017年に従業員4,613人に合計6.7億円の残業代未払が発覚したことを、2019年3月まで公表しなかったことを問題視した。電通は、2015年に20代社員が過労死した後の2019年に、労働基準監督署から2018年の違法残業等での是正勧告を受けていた。
その他のノミネート理由は、トヨタ自動車は、2016年にパワーハラスメントで社員が自殺し、2019年に労災認定を受けた事案。三菱電機は、2017年に長時間労働で社員が自殺し、2019年に労災認定を受けた事案。楽天は、2016年に社員が上司から会議室で叱責された際に、暴行を受け、手足麻痺・うつ病を発症し、2017年に労災認定を受けた事案。
【参照ページ】第8回ブラック企業大賞2019 ノミネート企業発表!
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