世界気象機関(WMO)は2月7日、南極北端のアルゼンチンのエスペランサ研究基地で観測史上最高気温18.3℃を記録したとツイッターを通じて発表した。観測日は2月6日。これまで同研究基地の最高気温は2015年3月観測の17.5℃。前回記録からわずか5年での記録更新に懸念の声が上がるとともに、次回記録更新までの期間はそう長くないと見られている。
同研究基地は、過去50年間で3℃の気温上昇を記録しており、地球上最も早い速度で気温上昇が進む地域の一つ。同地域の氷河は、ほぼ全て融解を始めている。
ニュージーランドのヴィクトリア大学ウェリントンのレンウィック気候研究者は、同地域の気温の高さは、北西の強風が山から吹き下ろす傾向と一致すると分析。今回の気温上昇は、大気中の二酸化炭素の増加と自然現象の組み合わせで引き起こされている可能性が高いとした。
豪連邦科学産業研究機構の海洋学第一人者で南極専門家のスティーブ・リントール博士は、最低気温の記録更新は少なくとなると予測。地球上の観測史上、最低気温は1983年7月21日ロシアのボストーク基地で記録された氷点下89.2℃。以来更新されてない。
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