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【ヨーロッパ】ShareAction、銀行大手の気候変動対応ランキング2019年版発表。首位BNPパリバ

 英ESG投資推進NGOのShareActionは4月26日、欧州銀行大手20社の気候変動アクションの最新情報を踏まえたランキングを発表。3社が「リーダー」として一定の高い評価を得た一方、17社が100満点で50点未満。同NGOは、改善速度が遅いと批判した。

 今回のランキングは、銀行からのサーベイ回答を基に評価した。回答は20社のうちデンマークのダンスケ銀行を除く19社が回答した。サーベイでの質問内容と評価ウエイトは、気候関連の投融資リスクアセスメントの手法が35%、低炭素型金融商品が35%、政策アドボカシーや業界でのリードが15%、ガバナンス・戦略立案遂行が15%。調査は2019年10月8日から12月6日まで実施された。ShareActionは2017年から毎年同様のランキングを発表している。

【参考】【ヨーロッパ】ShareAction、銀行大手15行の気候変動対応状況まとめた2018年報告書発表(2018年10月1日)

 今回のランキングでは、首位はBNPパリバ。またロイズ・バンキング・グループとINGグループも及第点を得た。


(出所)BNPパリバ

 気候変動戦略において、2℃未満目標を設定したところは7社。そのうち1.5℃未満で目標を設定したところは2社のみだった。また、今回の20社の平均スコアは39.9。80点を越える企業もなかったことから、ShareActionはさらなるアクションを求めた。ロイズ・バンキング・グループは、2017年の調査では最下位だったのが、今年は2位にまで浮上していることから、本気になれば改善できると発破をかけた。

 欧州の銀行は、他の地域の銀行に比べて、気候変動アクションが進んでいる状況にある。一方で、専門性の高いNGOも多いことから、不十分と指摘されることも多く、さらにアクションが加速していく状況にある。

【参照ページ】Only 35% of European banks claim to have Paris-aligned climate strategy

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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