化粧品世界大手仏ロレアルは6月25日、2030年目標を強化した新たなサステナビリティプログラム「L’Oréal for the future」を発表。2025年までに同社全拠点で二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)の実現、2030年までに製品あたりの二酸化炭素排出量を2016年比50%削減、2030年までに同社製品パッケージでの100%再生素材または植物由来素材の利用を掲げた。
同社はすでに、科学的根拠に基づく目標削減イニシアチブ(SBTi)から目標を承認されていたが、今回自主的に目標を引き上げ、2030年に向けた生物多様性の保全、持続可能な水管理、サーキュラーエコノミーの3つの分野でも野心的な目標を掲げた。具体的な策としては、ビューローベリタスからの独立監査受けた製品毎の「環境・社会インパクト・ラベル」を開発。全製品に最高評価Aから最低評価Eまでの格付を自主的に付与する。評価にはサプライチェーンから消費者での製品消費でのインパクトまでも含まれる。まずはフランス販売分のヘアケアブランド「ガルニエ」から始め、他ブランドや他の地域にも拡大していく。格付は消費にも公表していく模様。
同社は、5月にも、新型コロナウイルス・パンデミックがもたらす影響に対処するため、環境・社会連帯プログラムを発表。優先的に取り組むべきアクションとして、社会的に立場の弱い女性支援慈善基金5,000万ユーロ(約54億円)の設立と、生態系の再生や気候変動対策への合計1億ユーロ(約107億円)のインパクト投資を表明済み。世界規模の喫緊の課題の解決に向けて取り組みを続ける。
【参考】【フランス】ロレアル、女性支援と生態系・気候変動分野に160億円投資。新型コロナで対策急ぐ(2020年5月16日)
【参照ページ】L’Oréal unveils its next generation of bold sustainability targets for 2030
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