インド電子情報技術省は9月2日、情報技術法69条Aに言及し、中国企業運営のアプリ118個へのアクセスをブロックすることを決定したと発表した。インド政府はすでに106個の中国製アプリへのアクセスをブロックしており、合計で224個がブロック対象となった。
【参考】【インド】政府、中国アプリ59個へのアクセスをブロック。安全保障の懸念。TikTok、WeChat等(2020年7月5日)
【参考】【インド】政府、中国アプリ47個で追加でブロック発表。百度や小米のアプリ等が対象(2020年8月7日)
一連の中国製アプリのブロックの背景には、インド政府がデータ・セキュリティに懸念を感じており、インドの国家主権や統一性、インド国防、国家及び公共秩序への安全保障を損ねると判断した。今回の決定通知でも、中国製アプリには取得したデータの取り扱いへの苦情や、インド国外に不適切にデータ移転していることに言及し、安全保障上の脅威と明言した。インドと中国の間では、国境での対立も悪化している。
今回ブロックされたアプリは、「百度」、人気ビデオゲーム「PUBG」のスマートフォン向けアプリ「PUBG Mobile」、「ZAKZAK LIVE」、「Alipay」、「AlipayHK」、テンセントの「Tencent Weiyun(騰訊微雲)」「WeChat Work」「WeChat reading」「Government WeChat」「VooV Meeting - Tencent Video Conferencing」等。中国のIT大手の代名詞である「BAT(百度、アリババ、テンセント)」のアプリが多数追加で対象となった。ブロック対象の118個のアプリ名は全て公表されている。
【参照ページ】Government Blocks 118 Mobile Apps Which are Prejudicial to Sovereignty and Integrity of India, Defence of India, Security of State and Public Order
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