フィンランド石油化学大手ネステと蘭化学大手DSMは11月27日、サーキュラーエコノミー化に向け、戦略的パートナーシップを発表した。バイオプラスチックの分野をリードしてきたネステはすでにLG化学とも戦略提携を締結しており、業界の中での新たな台風の目となっている。
【参考】【韓国】LG化学、ネステのバイオプラ素材活用で戦略的提携締結。原油使用量を削減(2020年11月9日)
今回の提携により、DSMは、ネステから廃油や廃棄油脂をケミカルリサイクルした植物由来の油原料を供給。DSMは同原料を活用し自動車、電子部品、包装・容器向けの機能素材を生産する。ネステは従来マテリアルリサイクルが難しく、焼却や埋立されていた廃棄物をリサイクル。それによりDSMは、現有に比べ大幅に二酸化炭素排出量を削減できる。素材については、国際認証「ISCC Plus」を取得する。
ネステに対しては、蘭環境NGOプロフンドMilieudefensieが11月5日、ネステにパーム油を供給しているサプライヤー18社が、パーム油生産で森林破壊を引き起こしていると発表。同社は即日、調査に乗り出すと声明を発表している。
【参照ページ】Neste and DSM announce strategic partnership to create high performance materials made from sustainable feedstock
【参照ページ】Leveranciers Neste verantwoordelijk voor kap 10.000 hectare regenwoud
【参照ページ】Neste takes allegations on sustainability violations seriously – Credible allegations on suppliers’ sustainability violations always investigated
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