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【香港】サステナブルファイナンス合同委員会、金融機関へのTCFD開示義務化とタクソノミー導入表明

 香港のサステナブルファイナンス推進のための合同委員会「Green and Sustainable Finance Cross-Agency Steering Group」は12月17日、香港のグリーン・サステナブルファイナンス戦略として、長期的な6つの重点項目と、5つの短期アクションを発表した。

 同委員会は、香港金融管理局(HKMA)、香港証券先物事務監察委員会(SFC)、環境保護署、財経事務及庫務局、香港証券取引所、保険業監管局、強制性公積金計画管理局で構成。香港をグリーンファイナンスやサステナブルファイナンスのアジアの中心、さらには世界の中心にすることを目的としている。

【参考】【香港】金融当局、サステナブルファイナンス推進の合同委員会発足。アジアの中心目指し戦略策定(2020年5月13日)

 香港政府は、2050年までの二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を政策として掲げており、2021年中旬にも香港の気候アクション計画を更新することを予定している。

 同委員会が今回掲げた長期的な6つの重点項目は、

  • 気候関連金融リスクマネジメントの強化
  • リスクマネジメント、アセットアロケーション、投資家保護のために、あらゆる気候関連情報の流通促進
  • 金融業のキャパシティビルディング強化と市民の意識喚起
  • グリーン・サステナブル分野に資金が流れるようにするためのイノベーション促進とイニシアチブ設定
  • 香港を粤港澳大湾区のグリーンファイナンスセンターにするため中国のファイナンス機会も獲得
  • 地域レベルと国際レベルでの協働強化

 また、設定した5つの短期アクションは、

  • すでに決定済みの気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)情報開示義務化を上場企業向けに2021年7月1日から施行するとともに、銀行、運用会社、保険会社、年金基金等での義務化も2025年までに導入
  • EUと中国が議長を務める「サステナブルファイナンスに関する国際プラットフォーム(IPSF)」のタクソノミー・ワーキンググループが2021年中旬までに発表する「コモン・グラウンド・タクソノミー」を香港として採択
  • IFRS財団が提案しているサステナビリティ基準審議会(SSB)創設を支持
  • 銀行と保険会社に対し気候変動ストレステストの実施。運用会社向けには気候変動シナリオ分析を実施
  • サステナブル・グリーン取引所STAGE設立に加え、産官学連携のプラットフォーム構築

【参考】【EU】欧州委、サステナブルファイナンス政策普及の国際ワーキンググループで中国を共同議長に任命(2020年10月20日)
【参考】【香港】香港証取、アジア初のサステナブル・グリーン取引所「STAGE」設立。まずは債券とETFで(2020年6月23日)

【参照ページ】Cross-Agency Steering Group Launches its Strategic Plan to Strengthen Hong Kong’s Financial Ecosystem to Support a Greener and More Sustainable Future

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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