【国際】新型コロナ感染者の回復後に関する初の大規模調査、76%が半年後にも後遺症あり 2021/01/15 最新ニュース

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 新型コロナウイルス感染者の後遺症に関する中国・武漢市での大規模フォローアップ調査の結果が1月8日付けの医学誌ランセット電子版に掲載された。約76%が6か月後にも倦怠感や筋力の低下等の症状が少なくとも1つあることがわかった。

 具体的な症状としては、倦怠感・筋力低下63%、睡眠障害26%、脱毛22%、嗅覚異常11%、動悸9%、関節痛9%、食欲減退8%、味覚異常7%、めまい6%、下痢・嘔吐5%、胸痛5%等が挙げられている。さらに苦痛・不快感27%、不安・うつ状態23%と、精神的な側面でも大きな影響を受けていることが明らかになった。

 今回のフォローアップ調査の対象となったのは、2020年1月7日から同年5月29日までの間に中国・武漢市のJin Yin-tan病院から退院した2,469人の内、死亡者、認知症の人、再入院した人等を除く1,733人。男性52%、女性48%、年齢の中央値は57歳だった。

 調査は中国医学科学院及びJin Yin-tan病院等の研究チームによって2020年6月16日から同年9月3日まで実施され、発症からフォローアップ期間までの中央値は186日。入院期間の中央値は14日間で、ICUの入院経験者はわずか76人(4%)だった。このことは、必ずしも重症度の高い患者だけに後遺症があるわけではないことを示している。

 同調査の特徴は、対象者全員に対し症状や健康関連の生活の質について一連の質問票に基づくインタビューを行い、さらに、健康診断、血液検査、6分間の歩行距離のチェックを行ったことで、かなり詳細なデータを収集している。ただコロナ発症前の健康状態や運動能力との比較については、個々人の併存疾患や喫煙等の限られた情報しかないため、限界があるという。

 調査に参加した中日友好病院呼吸器内科のBin Cao教授は、「新型コロナウイルス感染症は非常に新しい病気であるため、患者への長期的な影響の一部を理解し始めたばかりです。私たちの分析によると、ほとんどの患者は退院後もウイルスの影響の少なくとも一部を抱えて生き続けています」と、退院後のケアの必要性を強調。さらに、より多くの集団を対象とした、より長期の追跡調査が望まれると語っている。

【参照ページ】6-month consequences of COVID-19 in patients discharged from hospital: a cohort study

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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