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【国際】BMW、2030年にEV販売比率50%以上を視野。車両のリサイクル性能・再生素材活用も拡大

 自動車世界大手独BMWは5月12日、2030年までバリューチェーン全体での二酸化炭素排出量を原単位で2019年比33%以上削減する事業計画を発表した。削減量は2億tにものぼる。電気自動車(EV)への転換とサーキュラーエコノミー化が柱。

 今回発表した二酸化炭素排出量削減計画では、スコープ1とスコープ2の排出量を自動車当たりの原単位で2019年比最大80%削減。上流サプライチェーンでは自動車当たりの原単位で2019年比20%以上削減する。下流サプライチェーンや製品使用での排出量は、走行距離当たり同40%以上削減。これら合計での自動車当たりの原単位排出量は最大33%減となる。

 まず、販売車種では、2030年までに電気自動車(EV)の販売台数を全体の50%以上にまで引き上げる。2020年比では10倍以上の販売台数となる見込み。特に乗用車では、全ての車種でEVモデルを投入し、EV販売比率は50%を大きく超えることも見通した。

車両生産では、2020年代中頃から「Neue Klasse」コンセプトを導入し、鉄鋼、プラスチック、アルミニウム等で再生素材の割合を大幅に引き上げる。これにより、天然資源の希少価値向上による価格上昇リスクを回避する。今後は、バージン素材よりも再生素材を優先する「セカンダリー・ファースト」を根幹に据える。

 EVバッテリーでは、「Neue Klasse」コンセプトにより、現在の「Gen 5」テクノロジーと比べ、製品のカーボンフットプリントを半減させることを目標に設定。すでに、EVバッテリー生産でも、消費電力は再生可能エネルギーに転換してきているが、今後は再生素材活用によりカーボンフットプリントをさらに下げにいく。同社の「BMW iX」では、アルミニウムでは再生素材含有率が30%、ニッケルは50%にまで到達。コバルトの消費量も大幅に引き下げた。電動モーターでは、すでにレアアースを全く使用しない状況が実現できている。

 さらに、車両設計では、車体素材や内装素材でリサイクルしやすいものに切り替えていく考え。特に、複数の素材が混ざり合わないように解体できる車両設計を追求するという。これによりリサイクルのコストを削減しにいく。

【参照ページ】Over 200 million tonnes: BMW Group sets ambitious goal to reduce CO2 emissions by 2030

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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