電子機器業界サステナビリティ推進機関RBA(責任ある企業同盟)の責任ある鉱物イニシアチブ(RMI)は6月3日、鉱物サプライチェーンでのESGスタンダードを発行した。従業員の労働条件、環境インパクト、コミュニティインパクト、リスクガバナンス等に関する基準を盛り込んだ。
今回策定したスタンダードは、RMIの「責任ある鉱物保証プロセス(RMAP)」の第三者保証の中で活用される基準。RMAPは、鉱物の加工、精錬、精製の事業者を監督する制度。今回のESGスタンダードは、企業単位ではなく、施設単位のもの。これまで実施してきた紛争鉱物や人権の範囲を超え、大幅に対象内容を拡充した。
導入された環境基準では、環境破壊や生物多様性へのインパクトも盛り込まれた。社会観点では、就労年齢、公正な労働時間、最低賃金、残業、苦情処理メカニズム、結社の自由、ジェンダーや民族視点でのダイバーシティ等が入った。ガバナンスでは、コンプライアンスや登録制度の遵守等。従来から運用されてきた鉱物デューデリジェンス・スタンダードも包含している。
ESGスタンダード遵守が確認された施設は、RMIのウェブサイトに掲載される。
【参照ページ】Responsible Minerals Initiative Releases ESG Standard for Mineral Supply Chains
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