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【国際】UNEP、SDGsの環境92指標の進捗分析。多くが未達成ペース。データ不足も課題

 国連環境計画(UNEP)は5月22日、国連持続可能な開発目標(SDGs)のうち環境関連の92指標の進捗状況を分析したレポートを発表した。UNEPは同様のレポートの第1弾を2019年に発行しており、今回が2回目。世界全体では、92指標のうち、十分なデータがあり状況分析可能なのは42%に留まっているが、2019年からは10ポイント増加した。

 同レポートによると、十分にデータのある58%の指標のうち、順調に推移しているものの割合は、前回の74%から今回は67%に低下。すなわち、ほとんど変化していない、もしくは状況が悪化しているものの割合が、前回の26%から今回は33%に増加した。

 UNEPは、92指標を個別に考えるのではなく、相互連関を考察する必要性を強く説いている。但し、相互連関は複雑なため、単純な相関分析では実態が把握できないことが課題。主要なファクターとSDGsの環境指標の間にある統計的な関係性を把握する試みもまだ成功していないという。一方、環境指標を従属変数とした場合、独立変数として人口、GDP、地域変数等を考慮した分析がなされている。全体を把握するには、高度な多変量解析が必要と記されている。

 またデータの編集、分析、使用の各局面でのギャップが存在していることも課題。そのため各国の統計局を強化する必要があるとした。今後、市民科学(クラウド・サイエンス)、リモートセンシング、IoTデバイス、トランザクションデータ等の新しいタイプのデータや、新しいデータサイエンス技術の双方に投資していき、各国のキャパシティを強化していくべきとした。

【参照ページ】Measuring Progress: Environment and the SDGs

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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