ビジネスの国連持続可能な開発目標(SDGs)推進国際NGOのWorld Benchmarking Alliance(WBA)は6月29日、アパレル世界大手35社を対象としたジェンダー平等ランキングを発表した。GAP、アディダス、VFコーポレーションがトップクラスの評価を獲得した。
WBAは、国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け最も影響力のある世界2,000社を特定し、SDGsの観点から多角的にスコアリングをするプロジェクトを展開しており、2023年までにスコアリングが付与される予定。今回の「ジェンダー・ベンチマーク」も、その構成要素となる。
【参考】【国際】WBA、SDGs達成にプラス・マイナス両面で影響力のある2000社リスト発表。日本178社(2020年1月23日)
ジェンダー・ベンチマークは、「ガバナンス・戦略」「ジェンダー構成」「報酬・福利厚生」「健康・ウェルビーイング」「暴力・ハラスメント」「市場」「コミュニティ」の7観点、合計34項目で評価される。2020年3月に開発され、今回はアパレル業界でのランキングが切り出して発表された形。
(出所)WBA
今回のランキングでは、トップ3位は、GAP、アディダス、VFコーポレーションの順。日本企業では、ファーストリテイリングが14位タイだった。
WBAによると、調査対象の35社のうち24社が、ジェンダーの平等と女性のエンパワーメントについての方針が公表されていない。また、バリューチェーン全体のビジネス戦略にジェンダーを組み込んでいる企業は14社しかなかった。取締役会がジェンダー目標について監督している企業はわずか4社。
WBAは、企業のコミットメントと実際のアクションの間に大きなギャップがあると指摘。特にサプライチェーンでの暴力・ハラスメント対策は、重要度が高いにもかかわらず、対策が乏しいとした。
【参照ページ】Fast on fashion, slow on gender equality
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