食品世界大手仏ダノンは8月4日、バイオサイエンス・スタートアップBrightseedとの提携を発表した。ダノンの植物由来食品の専門性を高めるため、植物由来素材が健康に与える影響をマッピングして予測できるBrightseed開発のAIツール「Forager」を活用していく。
今回の提携は、2020年にダノン子会社のダノン・ノースアメリカがBrightseedと先行して締結したパートナーシップが具体的な成果を上げたため発展したもの。ダノン・ノースアメリカとの共同研究では、数ヶ月間で、1つの植物から既知の生理活性物質(バイオアクティブ)の10倍の生理活性物質を発見。さらに全く新しい7つの健康分野も発見した。
【参考】【アメリカ】ダノン、大豆に秘められた栄養素と健康効果の発掘でBrightseedと提携。AI活用(2020年6月19日)
両社によると、植物に含まれる生理活性物質は、1%未満しか知られていない。さらに、世界の食料システムでは、とうもろこし、コメ、小麦、大豆、オート麦等のわずか12種類の作物が75%を占めているが、主要作物の健康効果イノベーションの余地も大いに残っているという。
Brightseedは、2025年までに植物界に存在する約1,000万種類の全ての生理活性物質を、健康影響マッピングし、食品、健康、ウェルネス業界向けに提供していく考え。Brightseedが持つマルチオミクス解析と機械学習の技術は、従来の栄養学の常識を遥かに凌駕し、生理活性物質をピンポイントで得することができる。
ダノンは、今回の提携で、ダノンの植物由来食品分野で世界をリードするとともに、健康・栄養及びリジェネラティブ農業に基づく食料システム構築していく考え。
【参照ページ】Danone and Brightseed Expand Partnership To Discover Health Benefits in Plants Using Artificial Intelligence
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