飲料世界大手米モルソン・クアーズは3月1日、同社ビール「Coors Light」の梱包リングで、プラスチックの利用を廃止し、段ボール製包装へ転換すると発表した。同アクションは、醸造設備の改良に向けた8,500万米ドル(約98億円)の投資の一環。
【参考】【メキシコ】飲料大手グルポ・モデロ、プラ製梱包リング廃止へ。新規開発の紙製素材に転換(2022年2月22日)
同社は2020年7月、米再生プラスチック製造Hi-Coneと協働し、カナダ・オンタリオ州で販売する同ビールの6缶パックの梱包リングで、再生プラスチックを50%以上活用する実証プログラムを開始。2021年4月には、ビールブランド「モルソン・カナディアン」および「カーリング」で、プラスチック製梱包リングを廃止する等、プラスチック消費量削減を進めてきた。今回のアクションにより2025年までに北米・中南米で生産する全ブランドでの6缶パックの梱包リングの廃止が実現する。
【参考】【カナダ】モルソン・クアーズ、再生プラ50%以上活用のビール缶梱包パックを試験導入。CO2削減(2020年7月22日)
【参考】【国際】モルソン・クアーズ、発酵過程で排出のCO2を回収・再利用。炭酸ガス調達コスト削減(2021年4月24日)
同社は、2025年までに100%再利用、リサイクル、堆肥化可能な包装・容器への転換が目標。同目標の達成率はすでに99.3%。消費者向け商品のプラスチック包装の98.5%では、リサイクル素材含有率を最低30%を実現している。
【参照ページ】Coors Light to phase out plastic rings globally as part of $85 million Molson Coors investment
【画像】Molson Coors
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